いんや~、ドイツ映画ってスクリーンも暗いし何でこんなにも 陰気臭いんでしょう。明るい映画ってあるんですかねぇ? 『パヒューム』に続くドイツ映画を観ました。 題名の通り最後のクライマックスシーンの4分間に たどり着く為に、暗くて陰気臭い111分を過さなければ なりません。私は最初の“4分間”不覚にも寝てしまいました。^^ 物語は、天才的なピアノの才能をもちながら、過ちを犯して囚われた 超暴力的な少女と、彼女を開花させることに全てを賭ける、心に傷を抱え 年老いた女性ピアノ教師のいわば魂と魂の共鳴の感動作とでも云うのでしょうか。 クラシックの静けさからいきなりハードロックが流れたり 大の男の看守や同室の囚人を半殺しにたり鏡を自分のこぶしで割ったり するなどの暴力的なシーンは『ニキータ』を彷彿させますが、暴力そのものの シーンの描写は無く、その後負傷して運ばれてくシーンのみなのは、暴力の 内側にある心を表現したかったのはよく分かりました。 感動的なエンディングの4分間は、シューマンのピアノ協奏曲から 無茶苦茶な弾き方のロックと云うか何のジャンルか分かりませんが、 音楽の概念を打ち破る自由にアレンジした音楽は、ちょっと感動ものでした。 ただ、ミーハーな私的にはシューマンのピアノ協奏曲をもう少し聴かせて 美しい心に浸ってから“自由”になってほしかったです。 先週観た『幸せのレシピ』の、幸せは美味しいものを食べた時に感じる みたいな、軽くてハッピーエンドで締めくくる“前菜”みたいなアメリカ映画を 観たせいもあると思いますが、なかなか見ごたえのあるメインディッシュでした。 そんな事で、ちょっと“こころに傷がある方”にはお薦めの映画です。 ←この記事を気に入ったらワンクリックお願い♪
by works1211
| 2007-11-26 00:39
| 映画/ドラマ
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